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擦り傷を残さない湿潤療法をお考えの方

湿潤療法って本当の安全なの?

湿潤療法って本当の安全なの?

たいクリニックが導入したきっかけは勤務していた病院で救急救命を担当していたころから湿潤療法を実践していましたが、一般にはまだ広まっていませんでした。そして当院を開業後、幼稚園の先生が依然として園児の傷を消毒していると聞き、湿潤療法を指導。すると、「痛くない」「早く治った」と好評だったため、クリニックでの治療でも行うようになりました。

いまや、その有効性が認められ、採用している医師、病院は増えつつあります。また、家庭用の湿潤シートも数種類が市販されているくらい湿潤療法は一般的になっております

湿潤療法の特徴

【湿潤療法の対象
切り傷、擦り傷、小さな火傷など

【主な特徴】
かさぶたができにくく、代わりに新しい表皮ができやすい。
傷口が潤っているので、痛みが少ない。
滲出液が治癒を促進するので、傷の治りが早い。
傷あとが目立たない。
従来の方法に比べ、早く治る分、費用も少なめ(基本的に健康保険適用)。
家庭用の浸潤療法用シートなどの種類も増えている。

湿潤療法に不向きな場合

以下のような場合は家庭での湿潤療法の守備範囲外とされます。まずは当院に来院するか、問い合わせてください。

  • 数分おさえていてもなかなか血が止まらない傷。
  • 水荒いでは取れないほど、異物(土砂、木屑など)が入り込んでいる傷。
  • 裂けたような、ギザギザの傷。
  • 何かが深くささっている傷。
  • 切り口から骨や腱が見えている、あるいは露出している傷。
  • 虫に刺されたり、犬・猫などの動物に噛まれた傷。
  • 傷の周囲が赤く腫れたり、熱を持っているなど、すでに化膿している傷。
  • 広範囲の、および深い、やけど。
  • 傷あとが残りやすいケロイド体質の方。

湿潤療法の注意点

湿潤療法は、傷の大きさや程度によっては、家庭でも十分可能な手当です。
ただし、傷の状態などを確認しましょう。
とくに抵抗力の弱い子ども、老人などの場合は、一度、診察を受けてから、家庭での治療に入ることをおすすめします。